私の身の回りであった同性愛者の体験談を書こうと思う。
簡単に言ってしまえば、私は同性愛者に告白された事がある。
彼とは高校時代の同級生で、最も仲の良かった友人、という訳ではないのだが、割と仲の良かったグループの中の一人だった。
高校を卒業してしばらくし、久しぶりに会おうか、と言う話になり、居酒屋で酒を酌み交わしていた時の事だ。
「大事な話があるんだけどさ、聞いてもらってもいいかい?」
もちろん断る理由はないので、話を聞くことにした。
するとまずは「実は俺って同性愛者なんだよね」といきなり言われた。
マジかよ、と答えた。
ウソだと思ったから、軽く流したのだ。
いや、ウソじゃなくて本当の話なんだ、と切羽詰まった表情で言われたので、ようやく頭が納得した。
私の中で、女友達みたいなもんだ、別になにも変わりはしない、と思ったので、
「例えお前がゲイだろうと俺達が友達なのはかわらないし、いいんじゃないの?」
と言うと、彼は俯いてしまった。
あれ?何かまずい事でも言ってしまっただろうか。
あまりにも軽い答えだっただろうか。
しかしこれが俺の正直な気持ちなのだが、と思いながらビールを飲むと、
「俺が好きなのはお前なんだ」
と予想だにしない言葉が出てきた。
さすがに私もたじろいだ。
その日はそのままほとんど会話もないまま解散となった。
それから彼は出会い系でパートナーを見つけ、幸せにくらしているらしい。
しかし同性愛に理解のあるつもりだった私でも、実際自分の事となるとうろたえてしまった。
これが悲しいが現状というものなのだろう。
同性愛に理解のある社会になる事を祈っている。